★社員ブログ

お客様係リーダー安川の止まらない話

2022.09.17

音楽を語らせたら止まりませんよ?

私を音楽の世界へ引きずり込んだのは、間違いなく「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」です。きっかけは小学生のころ、音楽好きの従兄弟たちが「これいいよ〜」ってレコードを貸してくれて。衝撃を受けました。「なんだこの音楽は!」って。

彼らがすごくマニアックだったので、その影響を受けた私は小学生にしてはませた音楽を聴いていたと思います。当時はマッチ、としちゃんのたのきんトリオとか、聖子ちゃんとか、アイドル全盛期。ちょっとカッコつけしいだったのかな。他の人と違うものが好きな自分を楽しんでいたのかもしれません。もちろんアイドルも聴きましたけど。それこそYMOの細野晴臣さんが書いた聖子ちゃんの曲を好んで聴いたりしていました。

そうそう、こんなこともありました。ほとんどテレビに出ないYMOのライブが放映されると聞き、習字のお稽古をサボって家で見ていたんです。そうしたら、親にめちゃくちゃ怒られた(笑)。ビデオで録画なんてできないから、見逃すわけにいかないじゃないですか。それくらいのめり込んでいたんです。今でも鮮明に覚えています。

発売当時、購入したレコード。いまでも大切にしています。

レコード探しに小樽へ。雑誌探しに札幌へ。

お年玉とお小遣いはぜんぶレコード代に消えていきました。出身は小樽。といっても、中心地から30分ほど離れた「オタモイ」というアイヌ語の名前がついた田舎町です。休みになると1時間に1本しかこないバスに揺られ、小樽駅までレコードを買いに行く、そんな学生時代を過ごしました。

YMOに始まり、細野さん率いる「はっぴいえんど」にハマり、「はちみつぱい」ってアーティストもよく聴いたなぁ。YMOにインスパイヤされたというアーティストはほとんどぜんぶ聴いています。音楽ってアーティストのルーツを辿っていくと本当にキリがないんですよ。あの人とあの人が繋がって…と永遠に音楽の輪が広がっていく。最近の若手のアーティストもチェックしますよ。小樽出身の「サカナクション」。彼らもきっとYMOの影響を受けているんじゃないかな。

ルーツを辿る方法ですか?今ならネットがありますが、当時の情報源は音楽雑誌が主流でした。『音楽と人』とか、『snoozer(スヌーザー)』とか、『BAFOUT!(バァフアウト)』とか。高校生になるともっと知りたいという情熱が湧いて、雑誌を読み漁るようになりました。地元で買えない雑誌は札幌まで買いに行ったりして。よくやっていましたね。

27年追い続けたら、まさかの作り手に!?

気質的にちょっとオタクっぽいんです。追っかけ系と言いますか。高校を卒業して札幌で働いて、ようやく自分のお金で自由に音楽を楽しめるようになったころ、また運命の出会いが。それが、「サニーデイ・サービス」という3ピースバンド。27年、追い続けています。今も大好きです!

北海道にライブに来たら必ず行くし、東京にも見に行くし。きっかけはやっぱりYMOの細野さんのつながり。この27年、飽きたり、嫌いになったりしたことは一回もないですね。

サインを書いてもらっちゃいました!真っ赤なレコード、おしゃれでしょう?

「サニーデイ・サービス」をはじめ、音楽にのめり込んでよかったのは、仲間ができたこと。いわゆるファンの集まりとかは苦手なんですけど、たまたま「サニーデイ・サービス」のサポートをしているミュージシャンと知り合って、若手アーティストのライブをお手伝いさせてもらったり、アーティスト写真を撮らせてもらったり、ミュージックビデオを作らせてもらったり。結果的に、「作品づくり」に携わる機会に恵まれたのです。

27歳。えいや、と単身イタリアへ。

作品づくり?写真撮影?と思われたかもしれませんね。音楽ともうひとつ、私にカメラを語らせたら止まりません。

カメラにハマったのは、イタリア旅行。私は20代のころ、札幌の不動産会社で経理の仕事をしていました。当時はバブルで、札幌にも高級マンションがバンバン建っていた。年齢の割に結構いいボーナスをもらっていて、思い切ってイタリアに一人旅へ出かけました。みんながハワイに行っているときにイタリア。やっぱり人と違うことをするのが好きなんですかね(笑)。

せっかくイタリアへ行ったのに、美味しいものを食べた記憶がない。何か買い物をした記憶もない。ただ、写真はたっくさん撮りました。Canonのフィルムカメラで。日本に帰って現像してみたら、ものすごく綺麗に撮れていて、我ながら感動しちゃったんですよね。ポストカードにしたり、額に入れて飾ったり。それが今も写真を撮り続ける原体験かもしれません。

イタリアの八百屋さん。フィルムカメラで撮って現像しました。

一発勝負がいいんです。

先日、サンセリテの採用イベントで使うポスター用に、「仲間の写真を撮ってみない?」と声がかかりました。すぐに「やってみたい!」と返事した。仕事というより、趣味の延長ではある。大々的に外に発信したいとか、それでお金をもらいたいとは思わない。それでも自分のなかで納得できないものは出したくなくて、時間いっぱい撮影しました。

写真って一発勝負じゃないですか。昔の話ですけど、ライブ後の出待ちなんか、まさにその一発を逃せないビリビリ感がある。友だちの子どもを撮影することもありますが、思い通りにいかなくて、いつも難しいなって思います。そういうときは、「私は天才」って思い込んで、言い聞かせて、騙し騙し撮っています(笑)。夢は大きく、「サニーデイ・サービス」の撮影!なんて思っていたら、先日、ライブハウスでヴォーカルの曽我部恵一さんを撮らせてもらっちゃった。家宝にします。

大事なのは、考え尽くすこと。

これまで、自分自身で何かを企画したことはほとんどないんです。アイデアを出すことが苦手で…。でも、日々、お客様とお電話で対話するなかで、「みなさんの声を反映した何かをつくりたい!」という願望は湧いてきます。それが新しい商品かもしれないし、特典やプレゼントかもしれないし、まだわかりません。たとえば、お誕生日のプレゼントは、毎年変えていきたい。お電話でも、「来年のプレゼントは何になるかお楽しみです!」とお伝えしています(笑)。

サンセリテに入社したての頃、名誉会長がよく言っていました。「とにかくお客様優先だ」と。当時はピンときていなかったけれど、今ならよくわかります。「お客様の言いなりになれ」ということではないんです。「何がお客様にとって最も良いのか、考え尽くすことが大事だ」ということ。

お客様と対峙する私たちの仕事に正解はありません。10人いらっしゃったら、10人考えが異なります。会社とお客様の間に挟まって苦しむこともあります。それでも、考え尽くすことが大事なんでしょうね。

仕事も、音楽も、カメラも。私はきっと「追い続けること」が好きなのかもしれません。止まれないんです。

最後に、サニーデイ・サービスのコレクションをお披露目しちゃいます。
この記事を書いた人

安川

お電話、メール、お手紙でたくさんのお客様とつながるサンセリテ札幌お客様係から現在はファンマーケティングチームへ。小樽出身。日々、音楽・ライブ鑑賞、カメラ、スキンケアなど多数の趣味の持ち主。実はアイドルも好き。

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