すこやか健究室

『早起きを「徳」にする方法』<前編>

2023.11.06

病院で相談するほどでもない、けど、ちょっと聞いてほしい… そんな、ささやかかもしれないけど気になる健康のお悩みや疑問について、 不健康(?)社員が語っています。筆者は晩年寝不足、冷え性、頭痛持ち… え?説得力がないって? それは自分が一番分かってるけど!! そんな私を反面教師にしてほしいです。

早起きは本当に「徳」なのか?

北の大地北海道では、早くも日が短くなり、冷たい風に冬の気配を感じる季節となりました。

筆者
夏でも長袖必須の筆者は、すでにヒートテックを装備…

さて、こんな時期になると、

「年々早く目が覚めるように…体に悪そう。」

「冬は寒いし外も暗い、早起きなんて損じゃない?」

と思ってしまう方も、結構多いのではないでしょうか?

実は、そんなことはないのです!早く目が覚めること自体は決して悪いことではありません。

というわけで今回は「体内時計」という観点から、早起きとの付き合い方を学んでいきましょう。

そもそも体内時計とは

体内時計とは、体の中の時間軸を調整し、体内環境を整えるしくみです。

このしくみがあることで私たちは、たとえ時計も窓もない部屋で過ごしたとしても、朝目覚め、夜には眠くなる、という一連のリズムで生活ができるのです。

筆者
生物って優秀です。あ、でも私は目覚まし時計がなかったら12時間は寝続けますね、全然優秀じゃないです。むしろ不良。

…私の不良時計はさておき… 体内時計は大きく「主時計」と「末梢時計」の2種類に分かれます。

主時計は脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)という場所にあり、睡眠や覚醒、ホルモン分泌など体全体のリズムをつくります。

例えば、日中は活動のため体温や血圧をあげ、夜は休むためにこれらを下げる、という調節も主時計の仕事。

一方の末梢時計は体中の様々な場所にあり、それぞれ効率よく動けるよう異なる時間に働いています。

バラバラに動く末梢時計を、主時計が指揮して、統率する。こうして体内時計は成り立っているのです。

体内時計が乱れると…

夜も明るい部屋で過ごす、あまり運動しない、30分以上昼寝をするなど、一見些細なことも、体内時計を乱すきっかけになりえます。

筆者
…心当たりしかないですね、深夜のSNS徘徊なんて、もってのほかです…そりゃ不良になっちゃうよね…ごめんね…

体内時計が狂うと、日中眠くなるだけではなく、「食欲がなくなる」「疲れが取れない」「気分が落ち込みやすくなる」といった不調につながることも…。

また、糖尿病、肥満症といった生活習慣病にかかりやすくなるともいわれています。

コラム「睡眠時間は年々変わる?!」

最適な睡眠時間は年齢によって変化するといわれ、15歳では約8時間必要とされていたのが、45歳で約6.5時間、65歳なら約6時間で十分になるそう。必要なエネルギー量や、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌が減少するためだといわれています。
筆者
夜中もだらだら明るい部屋でスマホをいじりボロボロになった私の体内時計…
いったいどうなってしまうのー?!(棒)…次回は、不良体内時計を更生させる方法を学んでいきます。
この記事を書いた人

船谷

サンセリテ企画係。北海道札幌市出身。コロナ禍就活を経て2022年新卒で入社。現在は健究室などの情報誌編集に携わっている。趣味は読書、野球観戦、コスメ収集など多岐にわたるが、一番は寝ることかもしれない。最近の悩みは、お気に入りのアイシャドウが廃盤になったことと、通勤中の爆睡で本が読み進められないこと。

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