★社員ブログ

キッチンドリンカーってダメですか?

2022.12.06

仕事が終わって帰宅したら、夕食を作り、お風呂に入れて、お皿を洗って、洗濯をして・・・。子育て世代の方は終業後のほうが本番だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。疲れ切った夕暮れ時からはじまる、苦行の第二ラウンド。子育て中のお父様、お母様方、毎日ご苦労様です!

今回の投稿者
アラフォー、
二児の母。
富永 寛子

夜18時、体力残っていますか?

保育園のお迎えは毎日18時ということになっている。遅刻しそうになったりして息を切らしながら駆けつけて、子どもを引き連れて帰宅するとだいたい18時半。仕事で疲れ果てた41歳の体には、余分な体力は残されていない。電池切れを言い訳に、止まるわけにはいかない。夕飯の支度を急ぐ。余談だが、保育園には連絡ノートというものがあり、夕食と朝食を記入する欄がある。メインはスーパーで買って、お味噌汁は朝の残りをあたためるとして、副菜の1つくらいないと申し訳ない気がして、連絡ノートに書くためだけに副菜を作る。作らねばならぬ。

パパ飯には見栄やプライドがない。だから茶色い。

男性という生き物はこの点は気にしないようで、夫は「焼き鳥・枝豆・ごはん」みたいなことを平気で書く。「我が家はお酒のつまみを食べさせています」と自白しているようなものである。まぁ、たまにはいいと思うが、毎日これだとまずい気がする。夫はどうでもいいようだが、こちらとしては「最低限はやっている親」に見られたいという小さなプライドをまだ捨てきれない。だから、というわけで、キッチンでお酒を飲む。ほうれん草を茹でながら飲む。もやしとハムときゅうりを和えながら飲む。アルコールという名のガソリンを注入して、18時以降の体はようやく動き出す。

夫が書いたスカスカな連絡ノート。
見栄とプライドが混在する私の連絡ノート。

濃さを調整して、適度に動けるからだを。

単に酔いたいわけじゃない。動いてタスクを片付けてしまいたいだけなので、飲み過ぎは禁物である。前日寝るのが遅かったとか、朝が早かったとか、そういうことがあると酔いやすいので、アルコール度数は調整する。個人的には缶チューハイは甘すぎるものが多く、味もカロリーも気になるので、自分の配分でつくるようにしている。キンミヤか宝焼酎に、コストコで売っている美酢(ミチョ)というお酢系のシロップを入れて炭酸で割る。美酢は個人的にはカラマンシー味が一番美味しいと思う。甘くなくてさっぱりしているから、味見する野菜のおかずとも合う。それを一杯飲み終わると、スパークリングワインか白ワインというのが定番コースである。

すぐなくなるので4Lペットボトルを常備。

キッチンドリンカーと検索して、ギョッとする。

話は変わるが、「キッチンドリンカー」と検索すると、ちょっとギョッとする。厚生労働省HPをはじめとする様々なサイトでアルコール依存症への注意喚起の文字が並ぶ。

「女性が家事をしながら飲酒する形態の象徴的なもので、飲酒量の増加やかくれ飲みにつながり、アルコール依存症と関連するものです」

「わが国では近年女性の飲酒が増加していますが、理由として女性の社会進出、男女平等の考えがあります。女性は家庭を守り、酒席を通して他者と交流する機会は少なく、女性はあまり飲酒すべきではないという考えがあり、家庭内でも姑などの目があって、飲酒しにくい環境でした。しかし、このような男女差は小さくなり、男性同様飲酒して構わないという社会状況となっています」

女性は家庭を守る。女性は酒席を通して交流する機会は少ない。女性はあまり飲酒すべきではないという考え。姑の目…。しょ、昭和?思わず、いつの記載なのか、確認してしまった。最終更新日は2021年6月!

乗り越えてきた先輩方は、凄い…!

毎日の家事、子育て、義実家との良好なリレーション…これらを一挙に引き受けていたら、そりゃ飲みたくもなる。この文章から推測するに、専業主婦かつ義理の親と同居を前提に書かれているようだが、そのシチュエーションならなおさら、である。こうした状況を乗り切ってきた昭和のお母様方は本当にすごいと思う。女性が社会で働くことは大変なこともあるが、達成感を味わったり、新しい刺激を得たり、家庭での失敗を解消できたりと、たくさんの恩恵をいただくことができる。メリットの方が大きい!と私は思う。

この文章を書いた方は、家事をしているのだろうか・・・。子どもが食べ散らかした床を拭いてほしい。ソースのついたTシャツをつけ置き洗いしてほしい。泥だらけの靴下からブラシで砂をかき出してほしい。栄養バランスを考慮したつもりのおかずをまるっと残された絶望を味わってほしい。全部体験してから、キッチンでお酒を飲んではいけないと書いていただきたい。

最近の“全残しされた”おかず、鶏肉とさつまいもと蓮根の甘酢あえ。芋掘り後で大量に余ってるから、消費したいのに…

20時、一番手のかかる子ども、帰宅。

愚痴を吐きまくってしまって申し訳ございません。実は、子どもの夕飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かせるまでは、本気を出せばギリいけるというか、踏ん張れば頑張れることかなと思います。一番重いのは何か。遅れて登場する、一番手のかかる子ども(夫)の帰宅です。

冷蔵庫からビールを取り出し自分だけ飲む。自分の見たいテレビや動画に没頭する。なぜか子どもばりに食べ物をこぼす。靴下を脱いで机の下にポイする。食べた後、飲んだ後は、そのままにして寝る!という荒業をやってのける。翌朝の片付けをするのは、私である。一番嫌なのは「疲れた〜」と言われること。こっちの方が、疲れてるし!と腹が立つ。あぁ、また愚痴になってしまった。いま、これを書きながら白ワインを飲んでいます。愚痴るともっと飲んでしまいそうなので、そろそろ終わります。家庭内の家事リーダーを担当する皆様、明日もほどほどに頑張りましょう!

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この記事を書いた人

富永寛子

サンセリテ編集室ライター。東京都在住。高校の同級生である夫と、5歳娘、2歳息子の4人暮らし。渾身の高齢出産2発のせいか、年間50日キャンプに出かけているからか、お肌の急激な衰えが気になり出した今日このごろ。カツ丼、ラーメン、唐揚げ、ケーキなどのハイカロリー食が大好物なのでマルチビタミン&ミネラルは欠かせない。実家の五島列島から送られてくるお魚で日々のタンパク質は補給。3階建ての狭小戸建に住んでいるため、階段の登り降りが激しいが、貴重な運動機会なので、余計に登り降りするように心がけている。

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