★すこやかさん

『正しい「ため息」のつき方』<前編>

2024.02.08

すこやか健究室-No.3『正しい「ため息」のつき方』前編

耐えられるけど頭痛がきつい…周りよりも冷えに弱い気が…
など、ささやかだけど気になる健康の悩み、みなさんありません?
その悩み、ちょっと不健康社員と共有しましょ。万年冷え性、腹痛頭痛持ち…と
健康カンパニー所属とは思えない「不」健康社員船谷でも実行出来る(?)
ゆるっとお悩み解決策を、身体の仕組み解説と共にお届けします。

船谷
はぁぁ~~~……

どうしたんですか、そんなでかでかとため息なんて。

船谷
推しのイベント落選したんです…有休までとって準備してたのに…はぁ~…

あ~…なるほど、でもよかったです!

船谷
え?!何?!ため息ついてる人の不幸が「よかった」って、鬼なの?!

いやいや違います!!よかったのは落選ではなく、その「ため息」の方!

「幸せが逃げる」なんて言われることもあって、ネガティブなイメージが多いため息ですが、実は必ずしも悪いものではないんです。

むしろ、「正しい」ため息のつき方をすれば心身の健康にとても良い!というわけで、今回は「ため息」と健康について学びましょう!

船谷
え、あ、うん…でも、まずは慰めてよ…(´;ω;`)

最初に覚えてほしいのは、「ため息は、身体の自然な回復機能の一つ」ということです。

ため息が出てしまうのは、疲れていたり、一仕事終えた時が多くありませんか?

船谷
あと推しに会えない時…

そうですね、傷心のオタクにも多そうです。

人間の身体は、気が張っていたり負の感情がたまると「頑張らなきゃ!」と、おなかや胸の筋肉を縮こまらせ、身体全体をかたくします。身体が緊張状態になるんですね。そうするとどんどん呼吸は浅く、血流は悪く、身体にいきわたる酸素も少なくなり…

船谷
推しも摂取できず…

はいはい、そうね。とにかく、メンタルの方が参ってしまうと身体的にも「緊張」という形で疲れがでます。そんな満身創痍状態を癒すためには「ため息」が必要なのです。

ため息をはじめとする「呼吸」は、「自律神経」と深くかかわっています。

まず自律神経とは、大きく「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。「交感神経」は活動するために、「副交感神経」は休むために働き、バランスが崩れると疲労感や不眠など様々な不調につながることも。

「交感神経」と「副交感神経」は、どちらかが暴走しないようにお互い調整しながら働く、アクセルとブレーキのような関係です。

船谷
なるほど、で、それとため息にどんな関係が?

お、やっと正気になってきましたね。では、ため息との関係を詳しく見ちゃいましょう。

  • 【人間は口呼吸に向いていない?!】
  • 普段の呼吸では、鼻で行う鼻呼吸と、口で行う口呼吸があります。人間は本来鼻呼吸をする生き物。
    鼻呼吸の方が、鼻毛や粘膜がある防御力の高い場所を通して呼吸ができるので、より健康的。
    ちなみに口呼吸は、人間が言語を話すようになったことで出来るようになった呼吸法だといわれています。

「正しい」ため息は、「自律神経を整える」のに有効といわれています。

「はぁ~…」という擬態語にもあらわれているように、ため息は口から思いっきり息を吐きだす行為。この「吐く呼吸」が、身体をリラックスさせるための「副交感神経」を優位にしてくれるのです!

船谷
そっか、私はイベントに参加できないショックを、ため息で癒そうとしていたってことか…

緊張したり頑張りすぎている身体は、「交感神経」が優位で、呼吸が浅くなっています。そこで「ため息」をつくのは、意識的に深い呼吸をし、副交感神経の方を優位にして、自律神経を元の良いバランスに戻そうとしている証拠。

逆に、ため息をつかずに頑張り続けるのは、アクセル全開で常に全力疾走しているようなもの。ブレーキを踏めず心も身体もオーバーヒートしてしまっては、大変ですよね。

船谷
そう考えると、同じ落ち込むにしても、ちゃんとため息つけてる方がむしろ安心しますね…

やっとわかってくれましたか、そういうことです。ため息って悪いものじゃないでしょう? さて、今回はここまで。次回は具体的にため息を「正しく」活用する方法を見ておきますから、それまでに少しか正気に戻っておいてくださいね!

船谷
いや正気に戻るためにはむしろ今すぐ教えてほしいんだけど…でも、連載ってそうやって期待させて引き伸ばすものだもんね、気長に待つよ。

物分かりが良いメタ発言、ありがとうございます。

ということで、次回は「正しい」ため息のつき方の実践編!気長に待ってていただけるとうれしいです。

前回のお話はこちら!

↓↓↓

筆者の暴走オタクっぷりはこちらからも。

↓↓↓

この記事を書いた人

船谷

サンセリテ企画係。北海道札幌市出身。コロナ禍就活を経てサンセリテ札幌に入社。現在は情報誌など制作物の編集に携わっている「自称編集長」。頭痛腹痛眼精疲労の常習犯で、最近はアイマスクなしでは眠れない不健康社員。趣味は読書、野球観戦、コスメとディズニーに関わること。最近の悩みは、運命の化粧下地に出会えないことと、10年来のファンである日ハムがリーグ優勝を逃したこと。

この人の記事をもっと読む
この連載をもっと読む