★すこやかさん
くよくよ、イライラ、「脳」のせい?!<後編>
2024.08.08
ささやかだけど気になる健康の悩み、ちょっと不健康社員と共有しましょ。
万年冷え性、腹痛頭痛持ち…と健康カンパニー所属とは思えない
「不」健康社員船谷でも実行出来る(?)
ゆるっとお悩み解決策をお届け!
※なお本文は一人の作者が二重人格で書いています。
前頭前野で感情の感じ方は変えられる!
前頭前野に感情…難しく聞こえるかもしれませんが、要するに、イライラむかむかから楽になろうよ!ってお話です。前回の「脳が感情を作っている」という話で筆者は何か学びましたか?
それは良かったです。とはいえ小指をぶつける事自体はあなた自身の責任。そこのところはしっかりしてくださいね?
全く…確かに、ストレスの素になる「悲しみ」や「恐怖」の感情は人類に必要なものですが…こんな風に「負」の感情にいちいち振り回されていたらたまったもんじゃない!ですよね。
というわけで今回は、どうやったらそんな負の感情とうまく付き合えるのか?について具体的に見ていきましょう!実は、脳の前頭前野という部分を適切に鍛えれば、上手く感情をコントロールできるようになります。
今回は根性論や感情論ではなく、論理的な方法で感情と向き合ってみましょう!
イライラ脱却のカギは「共感力」?
前頭前野と感情の関係について語る前に…まずは前回を振り返りましょう。人間に「負」の感情が生まれるのは脳の機能として避けられないことでしたね?
(脳の機能?遺伝??という方はぜひこちらの記事をお先にどうぞ)
では、脳の機能だから仕方ない!と開き直るだけでよいのか?というと、そんなことはないのです。
…野菜は嫌い、テーマパークではしゃぎすぎて足痛める、帰ったらスマホ握って寝落ち…これのどこが素敵な大人ですって???
…人間は他の生物に比べて脳の中でも「前頭前野」といわれる部分が発達しています。前頭前野は、簡単に言うと「理性的な判断をし、感情を制御して行動に移す」部分。ここを鍛えれば、年を重ねてからでも感情の「感じ方」を変えられるのです。
そんな感情のコントロールセンター前頭前野を鍛える方法はいくつかありますが…そのうちの一つに「共感」があります。
そうです。自分以外の人やモノの視点から物事を考える「共感力」。これは読書や映画鑑賞でも身につきます。
人形に恋した男の悲劇やアメコミ悪役の暴走劇なんて、まさに「考え方も環境も異なる世界」の疑似体験。実際に体験しなくても、作品にのめりこむことで共感力が高まるんですね。
読書は視野や知識を広げるだけでなく、自分の感情のコントロールにも役立つんですね!読書も脳トレ、といったところでしょうか。
「脱・ルーティン」で脳トレ!
そうですね…では、「家事」なんてどうでしょうか?例えば「料理」ひとつとっても、「献立を考える」「同時に複数の調理をする」「配膳する」などの様々な要素があり、脳に良い刺激となりますよ。
安定のズボラですね…
そんなズボラでもできる、家事で前頭前野を鍛えるコツがあります。
それは「脱・ルーティンワーク」!いつもと違う献立を考える、掃除順を変える、など意識して変化を付けることで脳が刺激されるのです。
また、日常の小さな選択での「脱・ルーティンワーク」もおすすめです。「普段着ない方の服を選ぶ」「昨日と違う道順で帰宅する」など些細なことでOK。「想定外を楽しむ」ことで、前頭前野は成長できますよ!
…ぼーっとしすぎには注意ですよ。でも、帰り道を変えるのは手っ取り早い「脱・ルーティンワーク」かもしれませんね。
豆知識:前向き力を生む「幸せホルモン」
とはいえ、「負」の感情だけでなく、楽しい感情も自然と作れればいいのに…と思う方にぜひ知っていただきたいのが、「幸せホルモン」。脳内で神経細胞から他の細胞へ情報を伝える化学物質で、分泌されると幸福感を感じるといわれています。今回は「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」の3種を紹介します。
「怒り」も「悲しみ」も、否定しないで。
「負」の感情は、誰の脳にも生まれます。だから「負」の感情を感じても自分を責めすぎる必要はありません。
悲しんだり怒ったりする自分も、「ああ、私って人間らしいな」と、認めてあげてほしいのです。
辛い時こそ少し気分を変えて「自分の脳のご機嫌をとる」よう働きかけるのも良いかもしれません。
「負」の感情が生まれるのは避けられない。けれど、本や映画を楽しんだり、家事を丁寧に行うなど、少し行動を意識することで、その感情を「どう捉えるのか」は、コントロール出来ます。
…今回は珍しくお互い言い合いすることなく平和に終わりましたね…でもそうやってしっかり伝えたいんです。
感情のコントロールって、それだけ繊細で大切なものだから。
どうかか皆さんが「負」の感情に押しつぶされる夜が、少しでも減りますように。
おまけ:「すこやか文学処方箋」
そんな筆者から見た、今回の「すこやか研究室」を心の面から支える存在の一冊をゆるっとご紹介。
今回の処方箋「小川洋子『いつも彼らはどこかに』より「帯同馬」」
「脱・ルーティンが脳トレの鍵」なんて偉そうに語りましたが…それがどれだけ不安で難しいかは、痛いほど分かっているつもりです。だからこそ、最初に浮かんだのがこの一冊。
主人公は「不安で体調を崩すためモノレール以外の乗り物に乗れない」という変わった体質の持ち主。
仕事中に出会った女性との交流の中で、気持ちや体質にも変化が生まれていくのですが…安心と退屈の絶妙なバランスの上に成り立つ究極の「ルーティン」を生きる主人公。自分一人では「世界をまたにかける主人公」にはなれない、でも主人公の「帯同者」としてなら…そんな儚くともあたたかな希望が現れた時、自分ならどうするだろうか…「ルーティン」の外側に踏み出すまでの丁寧な描写に、胸が締め付けられます。
「今」を抜け出す一歩に思わずひるんでしまった時に、そっと寄り添ってくれる一冊です。
「幸せホルモン」セロトニンはタンパク質によって作られます。サンセリテ札幌のタンパク質サプリといえばやっぱり「筋活王」!プロテインの味や質感が苦手な方でも飲みやすいタブレット状です。
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船谷
サンセリテ企画係。北海道札幌市出身。コロナ禍就活を経てサンセリテ札幌に入社。現在は情報誌など制作物の編集に携わっている「自称編集長」。頭痛腹痛眼精疲労の常習犯で、最近はアイマスクなしでは眠れない不健康社員。趣味は読書、野球観戦、コスメとディズニーに関わること。最近の悩みは、運命の化粧下地に出会えないことと、10年来のファンである日ハムがリーグ優勝を逃したこと。