★社員ブログ
私のメイクの完成度なんて、他人から見たらどうでもいいのに、気にしすぎてしまうことについて。
2022.11.04
「今日はニキビができているから」「1kg太ったから」「ネイルがはげているから」・・・。他人から見たらどうでもいいことなんだけど、本人にしたら気になって気になって仕方がないことってありますよね。今日はメイクが上手くいかない日は1日ブルーになってしまうくらい、メイクにこだわりのある方のコラムです。 どうか今日という日が、穏やかないい日でありますように。
企画係
初対面の人の顔を、まじまじと観察してしまう失礼な人間は、私です。
初対面の人を前にした時、どこを見る?と聞かれたら、私は迷わず「顔!」と答えるだろう。なんとなく見るのではない。じっと見る。観察する。人の美醜を評価しているわけではなく、造形として、研究対象として見る。顔全体の印象、メイクのテクニック、細かく見る。
「お肌キレイだけど、ファンデーション何を使ってるのかな?」
「一見デカ目だけど、よーく見たら一重!メイクの完成度高っ!」
SNSの有名人から街ですれ違った人まで、隙あらば見ている。脊髄反射レベルの勢いでガン見させていただいている。
私にとってのフィールドワーク。
みなさまどうか失礼お許しください。
小学校の頃、かわいい文房具を集めていた。22歳、今はコスメを集めている。
メイクをはじめたのは18歳の時。イマドキ女子としては、出遅れ気味のスタート。でも一瞬でその奥深さにどハマりした。思い返せば、小さい頃お姫様のぬりえが大好きたとか、沼にハマる要因はいくつか思い当たる。
文房具集めもその一つだ。ポーチの中に自分のかわいいお気に入りたちが並ぶ幸福感は何にも代えがたい。
色が好みすぎる子、パッケージに一目惚れした子、色違いの双子ちゃんetc…
誰にも邪魔されない私だけの世界がそこにある。
朝、鏡の前での格闘。気に入らなかったらやり直し。ストイックメイク道。
社会人になって一番の悩みが、朝のメイク時間を確保できないこと。
スキンケア、下地、ファンデーション、コンシーラー、パウダー、チーク、アイブロー、アイシャドウ、アイライン、マスカラ…
ちなみにマスクでもリップはつけたい派です。
とにかく時間がかかる。ざっと30分は当たり前。それなのに、最後の最後でアイメイクが上手くいかない、なんてことも。そんな時は落として塗り直し…。
数ミリで印象が変わるアイメイクは息を止めての真剣勝負。ニキビのカバーに奮闘することも。「肌日記」なるものをつけて、自分のニキビの数と使った化粧品を毎日まとめ、自分に一番合うものを探そうと、毎日自分の顔とにらめっこしていた時期もある。
自意識過剰だと、わかっている。それでも気になるメイクの仕上がり。
「そんな細かいところなんて、誰も見てないよ?」と言われてしまえばそれまでだと思う。
実際、数ミリのニキビ跡の有無や、まつ毛の上げ方が変わったところで、気づいてくれる人はほぼいないし、原形がなくなるほどの美人に変身できているわけでもない・・・。そう、完全なる自己満足。それもわかっている。
それでも私は、誰よりも「私」に満足してもらいたいから、せっせせっせとメイクをするのだ。
メイク絶好調の日は、普段いかないオシャレなお店に堂々と入る。
メイクが上手くいくと、やたらと気分が上がる。ニキビをうまく隠せて、アイシャドウの絶妙な配色も完璧に仕上げて、理想のメイクを実現できた日は、普段は行かないお洒落なアパレル店にはいって、店員さんとお話しまでしちゃう。逆に、まつ毛がダマになったまま出かけてしまった日には、友達と遊んでいても目を合わせるのが恥ずかしく、そわそわしてしまう。そんなところまで、誰も見ていないのに・・・。
スキンケア沼に足を踏み入れつつある今日この頃。
そんな私も、社会人になって半年と少しが経ち、メイク時間は10分切ることができるようになった。私の中では、日本人が100mを9秒台で走れるようになったのと同じくらいの衝撃だ。片道1時間の職場に通う今は、とにかく時間が大事。アイシャドウを一発で塗り、過剰なベースメイクの工程も省いた自分の顔を見ると、切羽詰まるとなんとかなるものだと実感した。
そして最近では、究極の時短は「朝起きたら好きな肌」ではないかと思うように。元々の肌がキレイなら、下地やファンデーションはもっと時短できるし、他のメイクに時間をかけられる。スキンケアを扱う会社に入社した。それなら、勉強すれば仕事にも役立つはずだ。
ハマりたい。ハマりたくない。いや、やっぱりハマりたい。
アイドル沼、メイク沼。オタク街道まっしぐらな私だからこそ、沼にハマるとお金がかかることは嫌というほど知っている。だからハマりそうだと思うと、まずはちょっと身構える。傷付きたくないから好きになるのが怖いといった、恋にも似た感情である。
実際に好きなアイドルグループが休止発表すれば、オタク仲間に電話しながら大号泣・・・というちょっとしたトラウマだ。だから、ハマりたいような、ハマりたくないような、まだ引き返せるかな・・・とか、そういう脳内セルフ駆け引きをする。
でもやっぱり、好きになって、とことんのめり込むことは楽しいし、そういうことがない人生なんて寂しすぎる!
うまくいかず落ち込んだり、時に辛いこともあるけど、やっぱり沼にハマる自分でいたい。昔の槇原敬之の「もう恋なんてしない」という曲でこんなフレーズがあった。
「もう恋なんてしないなんて、言わないよ絶対――――!」
オタク道まっしぐらすぎてどんどん「不健康」になる筆者の「健康」コラムはこちら
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船谷
サンセリテ企画係。北海道札幌市出身。コロナ禍就活を経てサンセリテ札幌に入社。現在は情報誌など制作物の編集に携わっている「自称編集長」。頭痛腹痛眼精疲労の常習犯で、最近はアイマスクなしでは眠れない不健康社員。趣味は読書、野球観戦、コスメとディズニーに関わること。最近の悩みは、運命の化粧下地に出会えないことと、10年来のファンである日ハムがリーグ優勝を逃したこと。