時々悪事が健康のヒケツ

ラーメンのスープ、残す?飲む?

2021.12.14

健康的で規則正しい生活は大切ですが、それだけだと何とも人生窮屈になりがち。ちょっとした息抜きやこっそり悪事を織り交ぜることも、時には心身の栄養になるのではないでしょうか。そんな趣旨の本連載、第一弾はラーメンのスープ問題。ラーメン好きにとっての永遠のテーマです。

今回の投稿者
30代コピーライター
内田 直樹

「お鍋は完全食」と勝手に考えている。(ちなみに「完全食」とは、「健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品」と定義されている)緑黄色野菜すべて楽しむことができ、好きな人なら肉や魚を何種類も入れるだろう。そして〆には、それらの栄養素がすべて溶け出したスープを吸った雑炊をいただく。こんなにも健康的な食事はない。特に、お鍋を完全食たらしめている所以は、「スープまですべていただく」という点にあると個人的には睨んでいる。スープをいただかなければ、どんなにお腹がふくれようとも、お鍋の栄養素の半分も摂取できていないのではないだろうか。

実はこれ、ラーメンも同じではないか。「健康のためにスープは残せ」という話をよく聞く。しかし、僕はよほどのことがない限りはスープまで飲む。理由は2つ。1つはラーメンの「味」の大部分はスープで構成されていること。そしてもう1つは、ラーメンの「栄養素」のほとんどもスープにあると考えているからだ。

ラーメン屋さんのスープは、本当にこだわって作られている。魚介に加えて豚肉や鶏肉などの動物性の旨みをブレンドさせ、さらに数種類もの野菜を煮込んで完成させている。仮に焼豚と煮卵がトッピングされたラーメンがあるとしよう。スープを飲まなかった場合の主な栄養素は、ざっくり以下のようになる。

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炭水化物(麺)、タンパク質(焼豚・煮卵)、脂肪(焼豚)

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何とも偏りがある食事だ。しかし、スープまで飲むとこうなる。

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炭水化物(麺)、タンパク質(焼豚・煮卵・スープに溶け出した魚や肉)、脂肪(焼豚)、ビタミン(スープに溶け出した野菜)、ミネラル(スープに溶け出した魚介)

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なんと5大栄養素コンプリート。完全食に早変わりした。

ラーメンの美味しさを味わい尽くし、栄養も余すところなく摂取するために、今日も僕はラーメンのスープを飲む。「塩分の摂りすぎだ!」「スープの油の量もすごいんだぞ」という異論もあるだろう。それは重々承知だ。だからこそ、ラーメンを食べた後1〜2日は塩分や脂質を控えた食生活を心がける。中途半端に「スープ残しラーメン」を食した後では、ここまでメリハリをつけることは不可能だろう。「スープまで飲んでしまった」という罪悪感があるからこそ、自分に厳しく節制できるのだ。

ちなみに、この「スープ飲みラーメン=完全食」理論は、なかなか賛同を得られない。この理論を推奨している僕自身、ラーメンを食べた後、高血圧や高脂質への恐怖と不安が頭にチラつく。それでもラーメンは美味い。そしてそれ以上に、次の健康診断が怖い。皆様も適切なラーメンライフを。

この記事を書いた人

内田 直樹

群馬県生まれ東京都在住。趣味は競馬、読書(漫画70%書籍30%)、家飲み、PC周りのガジェット集めというインドア人間。好きな外出は犬の散歩くらい。それでも中年太りせずにいられるのは、「お腹が減るまで何も食べない」健康法のおかげ?最近、枕無しで寝るようにしたところ、寝違いや首痛から解放されつつあります。

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